海の底【読書】


著者:有川浩

お勧め度84%
読み易さ80%

またまた有川さんがやってくれました!!

この物語は有川さんの作品の中ではちょっとエグいと言いますか、同じ自衛隊シリーズの【塩の町】と【空の中から】を読んだ後だけあって、今度は海からどんな生き物が登場するのだろう・・とワクワクしていたぶん、衝撃が強かったのかもしれません。最初の方はちょっと吐き気さえしてしまいました。なんといっても海から出てきたものは何とも言えない、グロテクスな、恐ろしい生き物だったからです。そして数が物凄い。どんどん海からあふれて来る。

逃げ惑う人間たち。人は、ただのエサにしか過ぎなかった!!なんとか防衛線をはった人間たちですが、海から出てきた生物は、『美味しそうな』人間を求め、一向に海に帰ろうとする気配がありません。やがて『サガミ・レガリス』と名づけられたその生物の本当の正体は?人間たちはこの戦いに勝つことが出来るのでしょうか?鳥丸参謀官は自衛隊を出動させるため、危険な賭けにでます。とは言っても本人はまったく危険とは思ってなかったようですが。

本作品では、日本の法律の仕組みも書かれているのですが、いくら自衛隊の方が警察隊より攻撃力があるとはいえ、勝手に出動して武器を使う訳に行きません。手をこまねいている間にも、犠牲者がどんどん増えていったと言うのに・・。実際に、このような事が起こったら日本はどうなってしまうのでしょう?塩の町や空の中からより、【海の底】は日本が島国だけにゾッとしてしまいました。

そして最後、あっけない終わり方に有川さんにしては淡白だな〜思っていたら、最後の10行でゾクゾクして鳥肌がたちました!!最後の最後にやはりやってくれました!!

そうきたかーーー!!と唸り声。

この、最後の10行のために読む価値はあると思います。

★この物語の主な登場人物★

夏木:言葉が荒いが根は優しい海上自衛官。

冬原:夏木共々海上自衛隊の問題児。

望:潜水艦に閉じ込められた子供の一人。唯一の女の子。

翔:望の弟。

圭介:自分では気がついてないが望のことが好き。
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パラドックス13【読書】


著者:東野圭吾

お勧め度85%矢印上

毎回、東野さんの作品を読むたびに、彼の才能には『底』というものがないのだろうか?と驚愕されますが、今回の作品【パラドックス13】は今まで一番、衝撃的を受けました。

内容は突然世界中の人々が消えてしまう怪事件からはじまります。冬樹は兄と一緒に、凶悪犯を追いかけていたはずなのに・・犯人が自分に拳銃を向けて発砲した・・はずじゃなかったのか・・。とまどいながら、突然消えた人々を探し始める冬樹。どこをどう探しても誰も見つからない・・絶望しはじめた冬樹の前に母娘の親子が現れ、自分だけじゃなかったと希望をもち、さらに探しているうち、やっと13人の生存者たちを見つけるのだが・・。

なぞは沢山あった。まず、なぜ人々が突然消えてしまったのか?生き残った人々はなぜ助かったのか?共通点はまったくないように見えた生存者たちは、ともかく、再び生き残るために共同生活を始める。最初は、それこそ食べ物もあふれ、コンビニからレストラン、食べ物がある場所へ移動していけば13人が生き残れるのかと思ったけど・・生の食べ物はどんどん腐っていき、インスタント食品も電気が切れてしまえばお湯もレンジも使えず、食べられる食材はどんどん限られていく・・。

しかも、老人は移動するのも困難な状況に。そこへ天災につぐ天災。まるで地球がなぜ13人生き残っているんだ・・と言わんばかりに生き残った人々を苦しめる…。洪水、地震、安全な場所がどんどんと限られていく中冬樹がとった行動は・・?職業も年齢もバラバラの人間がなぜ残ったのか?その事実を知った時、驚愕の事実に残った人々は愕然とするのだった・・・。


常識ってなんだろうって改めて考えさせられました。道徳というものは、人が安全に生きていけると確証があって、初めて成り立つものなんだと思いました。あと一つだけ分からないことが、誠哉が冬樹と最初に再会した時の行動。冬樹は巡査なんだから、拳銃を持ってるのは分かってる事、わざわざあんな回りくどいこと、なんでする必要があったのか、分かりませんでした。


☆生き残った人々☆

久我誠哉、刑事。その弟冬樹、巡査。白木栄美子、主婦。ミオ、栄美子の子供。新藤太一、フリーター。小峰義之、サラリーマン。戸田正勝、小峰の上司で建築会社の専務。中原明日香、高校生。山西繁雄・春子、老夫婦。富田菜々美、看護婦。勇人、赤ちゃん。河瀬、ヤクザ。
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天空の蜂【読書】


著者:東野圭吾

総評:★★★★★++A

原発がテーマの話です。今や日本は原子力なくしては生活していけいくらい、電力に頼っているし、恩恵もこうむっています。この貴重な電力がなくては病院でCTスキャンを受けることも出来ないし、パソコンでブログを書くことも出来ません。もちろんトースターでパンを焼くことも。ずいぶん前ですが、台風で停電した時、トースターでパンを焼こうとした事があったんですよ。ほら、ポットや電子レンジは『電気』で動いていると直感で分かるけど、トースターは何と言っても『焦げ目』が付くから、なんとなく『火』がエネルギーだと勘違いしちゃったんですね。それでタイマーを回して、『チーン』と言った後、焼けたトースターを想像してパンを出すと、トースターに入れる前となんら変わっていない食パンを眺めて憮然としたことがあるのです。

一瞬理由が分かりませんでしたが、しばらく冷たい食パンを眺めたあと『あ、そうか。』と分かった時は1人苦笑したものです。そう、トースターも『電力』で動く電化製品でした。この他にも普段は気がつかないけど、電気で動いているものはけっこうあります。例えばマンションなどの水道。これも電力で上の階へくみ上げています。このように電力に恩恵をこうむりながら、原子力発電所が自分の町に出来るとなると、人間、話が変わるのです。

この本には『発電所側』の人、『原発反対』の人、巨大ヘリコプターを盗んで原子力発電所の上に落とすと脅迫する『犯人』、そして犯人捜しに歩きまわる『警察官』が登場します。発電所側の方は、私が最初に書いたようなことを思う訳です。そして原発反対側の方たちというのは、ともかく、その『安全性』というものに疑問を投げかけてくるわけです。その方たちの中には、原子力で働いて白血病になって息子さんに先立たれた方などもいました。両方の言い分が分かるだけ、奥深い問題だと思います。

そして犯人ですが、最後まで分からなかったのは、なぜ彼がこのような犯行を起こしたかの、という事です。

−犯人の目的は何なのか−分かった時には愕然としてしまいました。このことについて書いてしまうと、本書を読む楽しみがなくなるので省略しますが、なるほど、こういう事も起こるかもしれない、いや、もしかして知らないだけで、本当にあるかも…と思いました。子供というのはどこまでも純粋なだけに、時に残酷になってしまう。そして特に、親の影響は大きいという事です。
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火の粉

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火の粉
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火の粉
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価格:800円
著者:雫井脩介

総評:★★★★★+

主な登場人物
梶間勲いさお(元裁判官)
尋恵ひろえ(勲の妻)
俊郎としろう(梶間家の長男坊)
雪見ゆきみ(俊郎の妻)
まどか(俊郎と雪見の子供)
武内真伍(梶間勲が初判で無罪を言い渡した人物)
池本亨(武内に惨殺されたとされた被害者の遺族)

怖い話でした。目が血走ってる被害者の遺族・池本夫婦、犯人とは思えない武内のものごし、どちらが本当の犯人なのか、はたまた真犯人はもしかしたら全く別の所にいるのか…。展開的にはやはり武内氏が一番怪しいのだけど、4億もの相続金がある彼は余裕の笑みを浮かべ梶間家へ近づきます。そして真っ先に味方につけたのが妻の尋恵。彼女は夫の母親、つまりは姑の介護で疲れきっていた−。そんなところへ介護のお手伝いを申し込んだのが最初のきっかけ。すっかり武内を信用した尋恵だけど、嫁の雪見はどうしても武内が好きになれない−生理的に受け付けない、という表現がいいのだろうか、そんな感じだった。

武内氏が越してきて梶間家ではいろんな不思議な事が起こるようになり、雪見は精神的にも追い詰められてしまった。そんなところへ被害者の池本夫妻が雪見の前に現れて…武内は真犯人だから、気を付けるように言われるが雪見はすでに梶間家を追い出されたあとだった…。怪しすぎる池本夫妻だが、追い詰められていた雪見はやがて池本夫婦の言う事に耳を傾けるようになるのですが…。怖すぎて、この本を読んだ日は眠れませんでした。人間と言うものはこんなにも恐ろしく変貌できるものかと思って。でも、やはり人間が一番怖い生き物なんですよね。

と、同時に人間は一番愚かにもなれるし、一番美しくもなれる。改めてそんなことを思い知らされました。最後はどうやって生きていくか、大事なのは自分の心構えなんだなって思いました。
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犯人に告ぐ(下巻)

犯人に告ぐ 下(PC専用リンク)
犯人に告ぐ 下(携帯専用リンク)
価格:650円
著者:雫井脩介
セブン-イレブン受取りで手数料無料!セブンアンドワイ

総評:★★★★++A

後半も読み終わりましたよ。感想としては後半の方が映画とマッチしてたって事です。植草の未央子を振り向かせたいが一心の行動はエスカレート、前半では『応援したくなった』と書きましたが、さすがに一線の度を超えてしまうと、やはりエゴにしか見えなくなってきました。ましてや、巻島刑事が追っているのは何の罪もない子供を自分勝手な理由で連続殺害している異常犯。彼の学生時代に叶えられなかった恋心のために、この凶悪犯を取り逃してしまうことになったら大変です。

その他の内容もほぼ一致していましたが、最後のシーン。最初の犠牲者…冒頭の『ワシ』に殺された母親が病院で巻島刑事と話をするんですが…映画では、あのシーンはなかったような?巻島刑事がずっと胸に抱えてた気持ちを一気に吐き出すシーンはもらい泣きしそうになりました。この物語、ドラマにするときは是非巻島刑事は小説の通り、孫が生まれる初老の設定で、役者さんは西田敏行さんにお願いしたいです。
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犯人に告ぐ(上巻)

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価格:630円
著者:雫井脩介
セブン-イレブン受取りで手数料無料!セブンアンドワイ

総評:★★★★++AA

前回は映画のレビューをさせていただきましたが、今度は小説のほうです。小説なので最初の誘拐殺人事件の話が映画よりはるかに詳しく描かれていました。そして何より驚いたのが、映画では巻島刑事の奥さんが身重の設定でしたが、小説では娘さん、つまり生まれてくるのは自分の子供じゃなくて、孫ということでした。最初は『妻』と思いこんで読んでいたので、どうも話が合わないなぁと思って、もう一度読み直したら気が付きました。

小説と映画ではよくある話ですね。あと、もう一つ印象に残ったのは植草(映画では潔癖症の、嫌な役でしたよ)と未央子(ニュースキャスター)の関係。映画の中では体だけが目的のようにも見えましたが、小説の中では本気で未央子に惚れているのが分かります。読んでいるといつの間にか植草を応援していました。映画の中のように、異常な潔癖症の表現もありませんし。あれは映画を作るにあたって、巻島刑事を際立たせるためにそういう設定になったのでしょうね。これで前半は終わり。今後半を読み始めてます。読み終わったらレビューしますね。
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デモナータ第一幕【ロード・ロス】

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デモナータ第一幕 ロード・ロス
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価格:1,575円
評価:★★★★★+
著者:ダレン・シャン

本当に怖いです。特に最初のグラブスのいたずら…。あれがジョークと言えるのでしょうか?日本でいたずら小僧の代表と言えば『カツオくん』でしょうが、カツオくんがあれほどのいたずらを考え付くとはとても思えません。もしかしたら、外国では『これくらい』なら悪いジョークとしてとらえられるのか…?だとしたらカルチャーショック(死語)です。まあ、この話はほんの最初の序章のような感じで書かれたいたので、私もここではスルーしたいと思います。(序章だけで十分怖い)

1幕で一番ワクワクする場面はもちろん『ロード・ロス』と戦う場面ですが、次にワクワクした場面が最初に悪魔と遭遇して、そこから逃げるグラブスの能力です。そう、彼は真の魔術師。しかも何百年に一人、いや、もしかしたら何千人一人現れるかどうかの逸材。しかし、あまりにも素質がありすぎて、幼少のころからその才能を押しとどめていた。つまり、普通の魔術師なら、その才能にウキウキしてすぐ力を試そうとしたけど、グラブスの場合、あまりにも凄い力だったため、本能的にその力を隠してしまった。それも凄い才能。魔術師から魔術の才を隠すことができること自体、凄いんだって。まあ、その話はこの1幕では出てこないので、これ以上は伏せておきましょう。
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デモナータ第6幕【悪魔の黙示録】

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デモナータ第6幕 悪魔の黙示録
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価格:1,575円
評価:★★★★★++AA
著者:ダレン・シャン

著者のダレン・シャンは前作【ダレン・シャン】の時からのファンです。彼の描く主人公は生臭いくらい人間の匂いがして、時には読んでる私をイライラさせます。しかしよく考えたら、もし私がこの主人公と同じように世の中が悪魔に狙われていて、それを阻止するために手伝えと言われても、やはり怖くて足がすくむと思う。ましてやグラブスはすでに悪魔と戦った事があるし、悪魔に自分の家族が殺される場面を見てしまっています。そんな彼に悪魔と立ち向かえない不甲斐ないやつ、と思うのは『読者』という安全なカテゴリに私がいるからだと思う。もっと深く、一緒にデモナータの世界に入ると、とてもそんな事は思えなくなります。

デモナータには3人の主人公、3つの物語が進んで行きますが、この6幕でいよいよ3つの物語が1つになります。そして明らかになる謎の数々、驚くべき方向へ発展していく物語、今回もいろんな不幸が主人公を襲いかかります。グラブスの一族は実は悪魔の呪いによって思春期になると『狼人間』に変身してしまう呪いの血が流れています。すべての家族が狼人間になるわけではなく、変身せずに無事障害を終える一族もいます(そうでなければ最後はこの一族が滅んでしまう)しかし、大半の一族は思春期を迎えるころ、変身の兆しが見え始めると家族は究極の選択をしなければなりません。ひとつは一族の殺し屋に頼んで変身してしまう前に家族を始末してもらう方法、もうひとつは、この呪いをかけた張本人、『デモナータ』の悪魔の魔将『ロード・ロス』とチェスをして勝つことが出来れば家族の呪いを特別に解いてもらう事が出来ます。ただし、この場合もしチェスに負ければ悪魔たちに襲われ、むごたらしく殺されてしまうのです。

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琥珀の望遠鏡

琥珀の望遠鏡
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琥珀の望遠鏡
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評価★★★★★+AAA
価格:2,940円
著者:フィリップ・プルマン
文庫本は下のリンクからどうぞ♪
琥珀の望遠鏡 上巻
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琥珀の望遠鏡 下巻
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各740円

ついに【琥珀の望遠鏡】のレビューを書く時がきました・・。私の心は喜びで溢れています!!何度も同じことを繰り返して申し訳ないのですが、この大長編のファンタジーを読んだのがずい分前なので、ただ『面白かった』事しか覚えていなかったのですが、再び読み返したことによって、ほとんど私の頭から消えかかっていた、この物語の数々の冒険者たちと共に、悲しみ、悩み、驚き、そして歓喜に溢れた冒険の数々を思い出したからです。

まず第一に【黄金の羅針盤】も、【神秘の短剣】も、この【琥珀の望遠鏡】の壮大な物語の、ただのプロローグにすぎなかった事を知らなければなりません。この物語の中には、【黄金の羅針盤】や【神秘の短剣】に出てきた登場人物や場所が当然出てきますが、他にも、もっと驚くべき世界や生き物が登場します!

例えば『大きな堅い種をサヤに収めた植物』(人の大きさくらいある枝豆を想像したら良いんじゃないかと思う)を『車輪』のようにして巧みに操り動く、知性のある動物‐彼ら、彼女たちは見かけは動物だけど、中身は人間と同じ知性と愛を持ちます。それに、人の手の大きさくらいの小さなスパイの戦士‐その小ささに油断してはなりません、小さいからこそ、目に見えぬ速さで、その足の先に塗った猛毒で殺されるのですから‐そのスパイが乗る乗り物が、また奇妙で、大きなトンボと言うのが一番理解しやすいけど、普通のトンボよりはるかに『頑丈』です。あと、『船』と見間違えるほどの大きな凶暴な鳥たち、あとは天使などなど。

ページをめくるごと、目につく全ての冒険が‐人が‐次々と変化し、息をつく暇もなく、冒険の旅へ旅立させてくれます。特に私が気に入った世界は『ヘビ』の役割をもつ女性が最後に『そこで待て』と言われた世界です。最初に書いた、大きな枝豆のような植物を車輪にして走る生き物、この人たちは自然を大切にし、狩りをしても何一つ、その生き物を無駄にしません。人が忘れてしまった、そんな生き方が出来るなら、たとえあの恐ろしい鳥がいても、あの世界に住んでみたいと思います。スペクター(魔物)ですが、この完結編で、それが何者で、いったいどこからやってくるのか明らかになります。このことによって、著者は『道具の使い方を間違ってはいけない』事を訴えているんだと思います。

著者は他にも、この本の中で現代問題になっている『温暖化』についても語っています。実際『温暖化』が始まったのは遙か昔の事だし、フロンガスによって空が薄くなる事も20以上も前から分かっていました。しかし企業は『利益』を優先し、今まで『温暖化』については目をつむってきましたが、世の中の動きがストップザ温暖化へ向かい、消費者たちである私たちがエコな商品を買い続ければ、企業も『利益』の為エコな商品を開発していきます。私たちは、ライラやウィルがそうしたように、決して諦めず、勇気を持って(エコな商品は値段が高い=勇気がいる(^^;)この問題にも取り組まなくてはいけないのだと思います。

最後に、2人の主人公の性格ですが、ライラはとても嘘つきだけど、その心は無邪気で人をひきつけ、一方、ウィルは深い愛があるにも関わらず、それを心の奥にしまいこんで戦う勇気と知恵を持っています。特にウィルの『鎧を着たクマ』と戦うシーンは見ものです。是非、映画でもこのシーンはしっかり映してほしいシーンの一つです。その次に見たいのは、やはり『ダイモン』でしょうか?この物語を読んだら、ほとんどすべての人が『自分のダイモン』を持ちたいと思うんじゃないでしょうかね。もちろん、私も思いました。私のダイモンはどんな姿をしてるんだろう・・やっぱり猫を希望するけど。姫(飼い猫の名前)と同じ三毛猫。
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神秘の短剣

神秘の短剣
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神秘の短剣
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評価★★★★★+
価格:2,205円
著者:フィリップ・プルマン
文庫本は下のリンクからどうぞ♪
神秘の短剣 上巻
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神秘の短剣 下巻
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各580円

【黄金の羅針盤】の続編です。正確には第2部。この物語では、現在私たちが住んでいる世界と、その間の世界が登場します。そして『ライラ』に続き、この2部で、もう一人、重要な子供が登場します。その子こそが【神秘の短剣】の正規の守り手となる『ウィル』です。その不思議な剣は両刃で出来ており、片側の刃では世の中の、あらゆるものを切る事ができます(ダイヤモンドでさえ!!)。そして反対側の刃はもっと不思議で、『空間』を切る事が出来るのです。しかし、これは誰にでもできる訳ではなく、剣に『守り手』だと認められなければなりませんでした。幸か不幸か、その剣に選ばれた『ウィル』は、嫌でも世界の・・オーソリティ・・(すなわち、万能=神)との戦いに巻き込まれて行きます・・。

この2部では、この戦いが何のために行われているのか、はっきりと、名目が出てきます。つまりは、人類(あるいは神)の罪を浄化する、と、いうような、意味だと思うのですが、こういう手のストーリーをどういう風に表現するかは、非常に微妙なので難しいです。ともかく、このような、聞くだけでもおそれおののくような事を、ライラは自分が何をしてるのか知らずにやらなくてはならないのです。そして、その為にはウィルを手伝わなくてはならないと、真理計で知ったのですが、そんな恐れ多いことが自分の肩にかかっているなどとは知らないライラは、その事を後回しにしてしまいます。しかし、最後には、こんな事をしていてはいけなかったんだ、もっと早くに真理計が言ったとおりにウィルを手伝わなくてはいけなかったんだ、と、悟ったライラでしたが・・?

この第2巻では、ライラがウィルの世界で自分の知らないものを見て、驚愕したり、落胆したりする場面があります。分かりやすく言うと、中世の人が、現代に来た時の驚きを想像したら良いんじゃないかと思います。つまり、ライラがいた世界では『魔女』や『鎧をつけたクマ』(しかも喋る!!)がいたけど、ウィルの世界にはそういう生き物はいなくて、代わりに『馬のいない馬車』=『車』や、映画(これにはライラが一番感動した)があって、やはり一番驚いたことは、人に『ダイモン』(守護精霊)がいない事でした。ライラにとって『ダイモン』がいない事は、『首のない人間』を見るのと同じくらいおぞましいことなのですから。
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