天空の蜂【読書】


著者:東野圭吾

総評:★★★★★++A

原発がテーマの話です。今や日本は原子力なくしては生活していけいくらい、電力に頼っているし、恩恵もこうむっています。この貴重な電力がなくては病院でCTスキャンを受けることも出来ないし、パソコンでブログを書くことも出来ません。もちろんトースターでパンを焼くことも。ずいぶん前ですが、台風で停電した時、トースターでパンを焼こうとした事があったんですよ。ほら、ポットや電子レンジは『電気』で動いていると直感で分かるけど、トースターは何と言っても『焦げ目』が付くから、なんとなく『火』がエネルギーだと勘違いしちゃったんですね。それでタイマーを回して、『チーン』と言った後、焼けたトースターを想像してパンを出すと、トースターに入れる前となんら変わっていない食パンを眺めて憮然としたことがあるのです。

一瞬理由が分かりませんでしたが、しばらく冷たい食パンを眺めたあと『あ、そうか。』と分かった時は1人苦笑したものです。そう、トースターも『電力』で動く電化製品でした。この他にも普段は気がつかないけど、電気で動いているものはけっこうあります。例えばマンションなどの水道。これも電力で上の階へくみ上げています。このように電力に恩恵をこうむりながら、原子力発電所が自分の町に出来るとなると、人間、話が変わるのです。

この本には『発電所側』の人、『原発反対』の人、巨大ヘリコプターを盗んで原子力発電所の上に落とすと脅迫する『犯人』、そして犯人捜しに歩きまわる『警察官』が登場します。発電所側の方は、私が最初に書いたようなことを思う訳です。そして原発反対側の方たちというのは、ともかく、その『安全性』というものに疑問を投げかけてくるわけです。その方たちの中には、原子力で働いて白血病になって息子さんに先立たれた方などもいました。両方の言い分が分かるだけ、奥深い問題だと思います。

そして犯人ですが、最後まで分からなかったのは、なぜ彼がこのような犯行を起こしたかの、という事です。

−犯人の目的は何なのか−分かった時には愕然としてしまいました。このことについて書いてしまうと、本書を読む楽しみがなくなるので省略しますが、なるほど、こういう事も起こるかもしれない、いや、もしかして知らないだけで、本当にあるかも…と思いました。子供というのはどこまでも純粋なだけに、時に残酷になってしまう。そして特に、親の影響は大きいという事です。
ハラハラする物語 | comments(2) | trackbacks(1)
entry_bottom
Comment
TBありがとうございました^^
東野さんの作品は面白いですよね〜。
私は現在「幻夜」という作品を読んでいます。
2009/03/21 9:11 PM
mahirose cafeさま、こんにちわ。
東野さんの作品、今ハマってます。
玄夜も今度読んでみますね。
2009/03/22 1:30 PM
コメントする









entry_bottom
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://heart.hime-non.moo.jp/trackback/74
東野圭吾「天空の蜂」を読んだ。(この記事はネタばれあり)     自衛隊に引き渡されるはずだった大型ヘリ「ビッグB」。それが何者かによって盗まれた。しかもこのヘリは高速増殖炉「新陽」の上空でホバリング。犯人からは日本中の原発を破壊するように要求があっ
| りゅうちゃんミストラル | 2009/03/21 11:42 AM |
TRACKBACK BOTTOM
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< April 2018 >>
recent_entry
archives
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
LINK
PROFILE
MOBILE
qrcode
ワーナー・マイカル
あらしのよるに 〜ひみつのともだち〜 シアターセレクション
タグふれんず♪
いつもありがとう♪

ネコもアフィリエイト♪ リンクシェア・ジャパンのレビューアフィリエイトで報酬をもらおう
search