恋文の技術【読書】


著者:森見登美彦

お勧め度76%あげ

主人公は守田一朗という大学の研究生。その楽観的すぎる性格を教授が懸念して能登の島でクラゲの研究をしている谷口さんという人の所で修行をしてこいと言われます。大学生とはいえ、一郎はまだ子供。京都から遠く離れた能登のしま研究所で淋しさを紛らわすため、京都の何人かの友達と文通を始めます。ついでに、この文通で恋文の技術を上げようともくろむのですが…。と、まあ、この本はこの守田くんが能登の島に遠島されている間出した手紙集という形で成り立っています。

『会話』の部分がないので、最初は取っ付きにくいかも。それに守田くんが大学生だというのも手紙の内容でだんだん分かってくることなので、最初は左遷されたサラリーマンの話かと思いました。文通の相手は同い年の小松崎友也、酒が強くイタズラ好きな大学の先輩大塚緋沙子、昔家庭教師をしていたまみや少年、しっかり者の妹、それから作家の森見登美彦(笑)。

あとは何通も書きながら、なかなか完成しないラブレターの数々。これは最後にまとめて『失敗作』として出てきます。この『失敗作』が大変面白い。真面目に書きすぎて時代小説のような分になったり、相手をあまりに褒めすぎて気持ち悪いストーカー文章になったり、もう大変。特に『おっぱい』の言い訳をする手紙には腹を抱えて笑えますので、後半の楽しみしてください。

さて、なかなかうまく書けない恋文、それでも守田くんは『ラブレター』の極意がきっとあるのではないかと、小説家の森見登美彦氏にまで手紙を出す始末。相手の森見登美彦氏もなぜか守田くんの事が気になり返事を送ってくるのですが、果たして最後には無事、意中の相手に出すラブレターを書き終えることが出来るのでしょうか?最後には妹と森見登美彦氏が交換した手紙や大塚緋沙子と谷口氏の手紙なども出てくる心温まる青春物語。

好きだな〜、こういうの。ほっかりするね。

最後にひとつだけ、失敗作のラブレターの中から抜粋しておきます。どうしても見てみたい人だけ、続きを読んでくださいね。
ラブリーラブリーこりゃラブリー
地平線にならぶ二つの丘をふわふわと抜けて
やってくるよ君が
ガムシャラに微笑んで
こっちにずいずいと麗しく
ハートは焦げ焦げコケンロール
慌てた私はコケコッコー
おお麗しの君よ
ラブリーラブリーこりゃラブリー


以上作品から引用。
心暖かくなる物語 | comments(0) | trackbacks(0)
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