塩の街【読書】


著者:有川 浩

お勧め度78%矢印上

有川さんの作品にはまって、読みあさっています。この【塩の街】は記念すべき有川さんのデビュー作。有川さんの作品にはいつも最後にご本人からのメッセージが書かれていますが、この作品はこれで新人賞(?)をとって、あとから文庫本にするときに、いろいろと設定を変える事を求められたらしいのですが、妥協したところと、どうしても譲れないところ、そして書くのにとても苦労した人物設定なんかもあったらしいですね。

最初は、そういうこと知らないから無心で読むわけですが、私が感じた違和感は真奈と秋庭(あきば)の年の差。まあ年の差といっても、やっぱり『恋』ですから。『恋よ来い、濃い恋をしよう。』じゃあないけど、恋にタブーはなし。しかもこの恋で世界が救われるっていうんですから、そりゃ誰も文句はないでしょう(笑)。

本の内容は突然始まった塩害、人々が次々と『塩化』してしまう病気が始まり、徐々に人口が減ってテレビや通信機関なども崩壊し、人々は家に閉じこもり、わずかの配給をたよりに生きていく世界から始まります。そんな世界で、ひとり重いリュックを背負った遼一。行き倒れ寸前のところを真奈に拾われ、秋庭ともに海へ目指す。―彼女とひとつに溶け合うために―

この物語の中で、一番気に入ったフレーズです。

愛ってすごいと思う。

地球を救うことも出来るし、滅ぼすことも出来るのが愛だと思う。

―愛する人を守るためなら世界が滅びてもいい―

そう思うことが罪でしょうか?わがままかもしれないけど、罪じゃないですよね。誰だって心があるなら、愛する人は守りたいと思うはずです。この物語は、そんな究極の愛を描いた作品です。

続きは読んだ方にしか分からない内容です。
もし、本当に塩害が始まったら・・・私はどうするのかな、と考えてみました。まず塩害は都会から始まったので、田舎に暮らしている私はノブオのように、『怖い』とは思っても、それほど実感がわかないかもしれません。何しろ原因が分からないわけですから。

そして入江がおこなった人体実験。これが許せるか、許せないか、という話ですが、これは本当に究極の選択ですよね。塩害の原因を突き止めるために行われたとはいえ、やはり命を実験台にしたわけで、それでも、その理由がやはり命を守るためとしたら・・入江が言った言葉が胸に突き刺さります。「逃亡者が逃げるとき殺した僕の部下のためには泣いてくれないの?」という言葉が。

最後になりましたが、今回もベタベタ愛を沢山感じて楽しく読むことが出来ました。真奈と秋庭、正と由美、樹里と柏木、トモヤとユウコ、最後に隆一と海月、それぞれの愛が私の心に染み入りました。意外にも入江と??というパターンもありましたし(笑)。そしてこの中から樹里と柏木に一言、勝手にやってくれ!と言わせてください(爆)
心暖かくなる物語 | comments(2) | trackbacks(0)
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Comment
どうしたらそうなるんでしょうか?

http://snipurl.com/tbsc4
2010/01/29 9:59 AM
おもしろいサイトですね。
2010/01/29 2:02 PM
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